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少子高齢化という言葉を、良~く耳にするようになりました。

現在、日本の人口の2~3割近くが65歳以上の高齢者です。

ご両親が高齢になり、「今まで普通に出来ていたことがだんだん辛くなってきた」なんて会話をされた方も少なくないのではないでしょうか?

そこで今回は家の中でも事故が起こりやすいとされる浴室について、バリアフリー化も含めて「浴室の危険性と安全対策」について考えていきましょう。

バリアフリーについて考える

さてバリアフリーとはなんでしょうか?

バリアフリーとは、元々は建築用語で「Barrier(バリア・障壁)」と「FREE(フリー・除く)」をあわせたものです。

つまり「生活の中の障壁を取り除いてしまいましょう」ということです。

段差を取り除いたり、手すりを付け加えることで、危険を少しでも減らしたい。そんなやさしさが詰まっているのがバリアフリー化なのです。

浴室のバリアフリーって?どんなことをしたらいいの?

今回は「浴室のバリアフリー化」について考えていこうと思います。

浴室とひとことで言っても、割りと多くのパーツにわかれるため、どこをどのようにバリアフリー化すればよいのか?をパーツごとに考えて行こうと思います。

浴槽は高さ、深さに注意

まずは浴槽から見ていきましょう。

高齢になるとどんどん衰えてくるのが筋肉です。

意識することはなくても、段差の前で足を持ち上げるのは肉体的にはなかなか辛いことになっているのです。

また今までは簡単にまたげた段差も、加齢によって片足では体重を支えきれず、転倒なんてことも考えられます。

水場ですので、滑りやすいためとても危険なのです。

こういったリスクを見越して、またぎやすい高さのもの=無理せずにまたげる高さを選ぶことが大切なのです。

またここで注意しなくてはならないのが「浴槽の深さ」です。

浴槽の中に入るのは簡単に無理なくクリアーできても、浴槽が深かったら、足を滑らせてしまう恐れもあるわけです。

一昔前の浴槽はかなり深いものが多かったのですが、もしご両親のお住いの家の浴室が古いものであったら、この可能性は結構高いと考えられますね。

ちなみに一般的には30~50センチくらいの深さが適当と言われています。

これよりも深いようでしたら、安全のためにも浴室のリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。

また浴槽内にも一段段差をつけるのも良いでしょう。

一度腰掛けてから入浴出来るのは安心ですし、介護の際にも役立ちます。

浴槽の手前にベンチをつけるなどの工夫もいいかもしれませんね。

とにかく、浴槽の出入りを負担なくできることが大前提です。少しでも危険を感じるような浴槽であれば、バリアフリー化を考えてみると良いでしょう。







手すりは使う人の最適な位置に

次に「手すり」について見ていきましょう。

入浴時には、立ったり座ったりという動作が頻繁になります。

なにか支えとなるものがあれば・・・。そうです、手すりがあると非常に便利かつ安全なのです。

最近の浴室はそんなことはありませんが、少し古い浴室をみると意外と掴まれるもの(手すり)が少ないのです。

高齢になると立ち上がるときに、つかまるものがあると安全です。壁をつかってでは、壁も濡れて滑りやすいのでさらに危険です。

そんなときに手すりがあれば、こういった動作や移動などがかなり安全になるわけです。

しかし最適な場所に手すりをつけなくては意味がありません。つまり位置や高さが重要になってきます。

また使う人によって最適な位置は異なってきますので、設置の際には、実際に使用される方の動作を確認して、最低な位置や高さを確認して設置しましょう。

また夫婦など複数の方で使用される場合は、手すりの大きさや機能を考慮して使う方全員に適した位置に設置しましょう、

床は滑らない工夫を

浴室の「床」をみていきましょう。

「浴室で滑って転びそうになった」といった経験をされた方は多いと思います。

この経験をされた方は、高齢者に限らず肝を冷やしたことでしょう。

これが高齢者の方が・・・と想像すると大惨事が起きることは容易に想像できると思います。

浴室には、水だけでなく、シャンプーや石鹸など、さらにすべり易くなる要素がたくさんあるわけですから当然ですね。

実際に高齢者の方が浴室で転倒した場合、多くの方が骨折してしまうのです。

そのため、浴室では出来る限りの転倒しないための対策が不可欠なわけです。

最近では滑り止め加工の床材もありますので、「滑るかな?」と感じる床材を使われている方は交換を検討してもよいかもしれませんね。

また予算をかけないでも、後付け出来るマットやシートといった方法もありますし、すべり止め対策のグッズもさまざま発売されていますので、こういったグッズを検討するのも良いでしょう。

とにかく予防することが重要ですので、予算や手入れのしやすさ、肌触りなど、それぞれの希望に合ったものを選んでまずは設置することからはじめてみてはいかがでしょうか。

温度差対策でできること

主に冬場に必要な対策のため意外と忘れがちなのが、温度差対策です。

「ヒートショック」という言葉を聞いたことがあるかも多いと思いますが、冬場の浴室特集などのテレビなどでよく耳にするあれですね。

ヒートショックとは温度差が激しい場所に移動することによって、体が温度変化にさらされ、血圧が急変し「脳卒中」や「心筋梗塞」などにつながる恐れのある現象です。

日本人の入浴中の急死事故は、ヒートショックが原因とされることがかなり多いとされています。

余談ですが、健康ランド的な温泉が楽しめる場所での事故も、ヒートショックによる心停止がかなり多いそうです。

もし浴槽のお湯の中で意識を失ってしまったら・・・と想像するととても怖いですね。

お湯がはってあっても、冬場の浴室は寒いですもんね。

こういった悲惨なことを起こさないためにも、温度差対策が必要なのです。

そこで活躍するのが浴室用の暖房乾燥機です。また冷房付きの物であれば夏も快適に入浴できます。

後付でも設置できるものがありますので、高齢者の方がいるご家庭には是非検討してもらいたい機能です。

雨の日、特に梅雨のシーズン、花粉が多い季節など洗濯物を浴室内で乾燥させることもできますので、思った以上に汎用性は広いですよ。

緊急時と将来的な対策を考える

万全な対策をしていても、万が一気分が悪くなったり、体調が変わってしまうこともあるでしょう。

そんなときのために非常用ブザーの設置も検討してみてはいかがでしょうか?

一番怖いのは、誰にも気付かれずに容態が悪化してしまうことです。そのため緊急を知らせることができる機能は大切です。

また介護が必要になったときのことも考え、入り口や浴室を広くしておくのも将来的に効果的です。

他にも万が一転倒してしまったときのことも考え、割れないガラスやクッション性のある床などもあるようですので、安全対策として設置してみてはいかがでしょうか。

とにかく事前対策、予防対策が大切ですので、色々なケースを想定してリフォームやバリアフリー化してみましょう。

高齢者にとって安全な浴室

「高齢者にとって安全な浴室」を考えると、バリアフリー化、市販製品を使っての簡単なものなど幅広い対策が考えられます。

少子高齢化と言われ時代となり、高齢者への配慮が今まで以上に必要となってきていますので、浴室のバリアフリーを含め、まずは簡単なリフォームからでも、安全を確保することから始めることが大切です。

まず手初めてに浴室がどういった状況なのかを把握して、そして使い勝手の悪いところをヒアリングして、どこをどのように改善すれば良いのかを知ることからはじめてみましょう。







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