記事の詳細
軽量鉄骨のメリットとデメリット

軽量鉄骨のマイホーム
軽量鉄骨とは、厚さが6mm未満の鋼材の事を指します。
この鋼材を利用する工法として、プレハブ工法が挙げられます。これは事前に主要な部材を工場でつくり、あとは現地で組み立てる状態にしておきます。
一から現地で部材を加工したりするより安く、早く、簡単にできるため、現在プレハブ工法は各建築会社で採用されています。
軽量鉄骨のメリット
まずメリットとしては、建築費用を安くあげられるという点です。
この理由として一つには、材料そのもの工場で事前に部品を作り、後はその場で建てるだけなので、人件費や加工費用がかからないためです。
また同様の理由で建築期間が他の場合に比べて短くなるのも利点の一つとして挙げられます。
このため消費税が上がる前に建ててしまいたいなど、駆け込み需要に対応しやすいという利点があります。
さらに家を建てる際は主にボルトを締めて組み立てるため、家を建てる技術も木造、重量鉄骨よりは必要ではなく、安定した完成度を望むことが可能です。また雨などの影響は比較的受けづらいということもいえます。
軽量鉄骨のデメリット
一方、大きなデメリットとしては耐久性が挙げられます。
軽量鉄骨を利用した場合の法的耐用年数は27年とされていて、これは木造よりは長く持つものの他の建築用材と比べると長くは持ちません。
そのためマイホームを建てる際には安く上がる一方で、長期的に暮らす場合はリフォームや補強が必要になる等、維持費がかかるようになります。
また重量鉄骨で建てた場合と比べ、耐震・耐火・耐久・耐風・重量制限が弱いのも大きなデメリットといえます。
さらに事前に部材を工場で生産するため、どうしても画一的な家ができあがってしまいがちというデメリットもあります。オリジナル性を追求したい場合は、プレハブ工法はあまり向いている方法とは言えないかもしれません。
なお遮音性も他の建築用材に比べると弱いのですが、現在では改良をしている企業もあります。事前にどのような防音対策をとっているかを調べることも重要な視点といえます。
現在、マイホームの多くは軽量鉄骨を利用したプレハブ工法で建てられていることが多いです。
それは大手建築メーカーがこの工法を採用しているためです。
部材を大量生産するからこそ安く、早く、安全に家を提供することができる一方で、耐久力は重量鉄骨より全体的に弱いため、適度に維持するための保全が必要となります。
またオリジナリティを求めることも難しいです。これらのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、マイホームを建てる方法を考えることが重要です。