家づくりを始めると、住宅展示場に行く前に「一括資料請求」を勧められることがよくあります。便利そうな一方で、「営業電話がたくさん来るのでは」「何が届くのか分からない」と迷う人も多いはずです。

このページでは、代表的な2つのサービス(タウンライフ家づくり・持ち家計画)について、公式サイトと利用規約に書かれていることだけを材料に、届くもの・情報の渡り方・連絡の止め方を整理します。

先に結論

間取りや資金計画まで比べたいならタウンライフ家づくり、まずカタログで会社の雰囲気をつかみたいなら持ち家計画が向いています。どちらも無料ですが、申し込むと選んだ会社に氏名・住所・電話番号などが渡り、各社から連絡が来ます。

使うなら、依頼先を3〜5社に絞り、予算総額・延床面積・エリア・入居時期・希望の性能(長期優良住宅やGX志向型)を最初に書くこと。条件がそろうと、届いた資金計画をそのまま横に並べて比べられます。連絡を止めたいときは、利用規約上、各社に自分で申し出ます。

間取り・資金計画・土地探しの提案を無料でまとめて依頼する(タウンライフ家づくり)公式サイトへPR・無料。依頼後に各社から電話やメールで連絡が来ます。応じるかどうかは自由で、断ることもできます

自分の条件で、総額・補助金・住宅ローン控除を計算できます。 使えるツール: 総額シミュレーター、補助金診断、都道府県別の相場。

一括資料請求で届くもの

タウンライフ家づくりの公式サイトでは、希望条件を入れて依頼すると、選んだ住宅会社から次の3つが「家づくり計画書」として届くと説明されています(提案の内容と方法は会社ごとに異なる、と注記があります)。

届くもの公式サイトの説明このサイトでの使い道
間取りプラン理想のくらしに合わせた間取り同じ延床面積で、会社ごとの提案の違いを見る
資金計画土地費用・諸費用も含めた資金計画都道府県別の相場と総額を比べる
土地探し間取りを考慮した希望エリアの土地提案土地代を総額シミュレーターに入れ直す

公式サイトの表記では、全国1,250社以上の住宅メーカーが掲載されており(2026年10月現在・同社調べ)、提案を依頼する会社は自分で選べます。申し込みは3分ほどで、利用料は無料です(利用規約にも「利用料金は原則無料」とあります)。

一方の持ち家計画は、公式サイトで「無料カタログお取り寄せ」を中心に、掲載ハウスメーカー・工務店の検索、建築事例の一覧、はじめての家づくりガイドを提供しています。届くのは主に各社のカタログです。

タウンライフ家づくりと持ち家計画の違い

項目タウンライフ家づくり持ち家計画
主に届くもの間取りプラン・資金計画・土地提案各社のカタログ
費用無料無料
掲載社数(公式表記)全国1,250社以上(2026年10月現在・同社調べ)公式サイトに社数の記載なし
向いている段階予算とエリアがある程度決まり、見積もりを比べたいどんな会社があるか、まず雰囲気をつかみたい
運営タウンライフ株式会社(東京都新宿区)CERES INC.(公式サイトの表記)

2つは競合というより段階の違いです。「まだ何も決まっていない」ならカタログで各社の考え方を知り、「予算と土地の目処がついた」なら間取りと資金計画で具体的な金額を比べる、という使い分けができます。

予算とエリアが決まっているなら、間取りと資金計画で比べる

カタログだけでは金額の差は分かりません。タウンライフ家づくりは、希望条件を一度入れると、選んだ会社から間取りプラン・資金計画・土地提案が無料で届きます。依頼先を自分で選べるので、連絡が来る会社も自分で決められます。

タウンライフ家づくりの公式サイト(2026年9月時点の画面)
画像出典: タウンライフ家づくり公式サイト(2026年9月確認)
タウンライフ家づくりのサービス概要

※ リンク先は広告(PR)です。依頼は無料ですが、各社から電話やメールで提案の連絡が来ます。不要になったら断ってかまいません。掲載社・対応エリアは公式サイトでご確認ください。

申し込みの手順(タウンライフ家づくりの場合)

公式サイトでは「3分で完了」と案内されています。申し込みフォームの質問に沿って整理すると、次の流れです。

  1. 希望条件を入力する

    フォームでは、階数、間取り(2LDK〜5LDK以上)、家族の人数、建物の予算、土地の広さ、建てたい場所、土地の有無などを順に聞かれます(2026年10月10日確認)。最後に、任意の「ご要望」欄があります。下の「比べやすくなる希望条件の書き方」を先に読んでおくと、届く提案をそろえやすくなります。

  2. 依頼する会社を選ぶ

    入力した条件に合う会社が一覧で表示されます。公式サイトの表記では、提案を依頼する会社は自分で選べる仕組みです。フォームには「このまま進む」と「自分で選ぶ」の選択肢があるので、送信の前に、依頼する会社とその数を一覧で確かめます。候補の会社の仕様・保証は、当サイトのハウスメーカー一覧(公式情報のみ)で事前に確かめられます。

  3. 提案が届いたら比べる

    間取りプラン・資金計画・土地の提案が届きます。提案の内容と方法は会社ごとに異なると、公式サイトに注記があります。

  4. 候補を絞って打ち合わせ

    提案を並べて候補を2〜3社に絞り、展示場や打ち合わせに進みます。外した会社には早めに連絡します(下の断り方を参照)。

個人情報はどこに渡るか

タウンライフの利用規約には、ユーザーが選んだ提案・資料請求について、その会社に個人情報と問い合わせ内容を通知するサービスであることが書かれています。提供される情報は氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレスで、提供後は、その会社(または委託先)から連絡が来る場合がある、と明記されています。

持ち家計画も、カタログを送るために請求先の会社へ情報が渡る点は同じです。プライバシーポリシーには、提供先の企業から、その業務提携先(販売会社、加盟店など)に再提供される場合があることも書かれています。タウンライフは公式サイトにプライバシーマークの付与を表示しており、持ち家計画は公式サイトに個人情報の取扱い(プライバシーポリシー)と個人情報保護方針を掲載しています。

ほかの探し方との違い

住宅会社の探し方は、一括依頼のほかに「住宅展示場に行く」「各社の公式サイトから個別に資料請求する」があります。どれか1つに決める必要はなく、段階によって組み合わせるのが一般的です。

探し方向いていること注意点
一括依頼(間取り・資金計画)同じ条件で複数社の提案と金額を、家にいながら比べる選んだ会社から連絡が来る。依頼先を絞ること
一括カタログ請求どんな会社があるか、考え方やデザインの傾向をつかむ金額の比較には向かない
住宅展示場建物の質感・広さ・担当者との相性を体感する展示場の建物はオプション仕様を含むことがあるので、標準仕様との違いを確認する。行く会社を絞ってから訪ねると効率的
各社サイトから個別に請求候補がすでに決まっている会社ごとに入力が必要で、条件をそろえにくい

予算とエリアが決まっていれば一括依頼で金額の目安をつかみ、その中から展示場に行く会社を決める、という順番にすると、展示場での話がそのまま具体的な比較になります。

比べやすくなる希望条件の書き方

届いた提案を比べられるかどうかは、最初に書く条件で決まります。各社が別々の前提で出してくると、金額の差が「仕様の差」なのか「範囲の差」なのか分かりません。次の6つを具体的に書くと、横に並べやすくなります。フォームの質問で選べない項目は、任意の「ご要望」欄に書き添えます。

  1. 予算の総額(土地・諸費用を含むか)

    フォームでは建物の予算と土地の予算を別々に選びます。「建物3,000万円まで」とだけ選ぶより、「土地・諸費用込みで総額5,000万円まで」と「ご要望」欄に書き添える方が、資金計画の範囲がそろいます。県ごとの平均は都道府県別の相場で確認できます。

  2. 延床面積と部屋数

    フォームで選べるのは階数と間取り(2LDK〜5LDK以上)なので、延床面積は「ご要望」欄に「35坪前後」のように書き添えます。フラット35利用者調査(2025年度)の全国平均は、注文住宅(土地費の借入なし)が約118㎡(約36坪)、土地付注文住宅が約110㎡(約33坪)です。

  3. エリアと土地の有無

    土地がある場合は住所と面積、ない場合は希望の市区町村と通勤・通学の条件を書きます。

  4. 入居の希望時期

    フォームの質問項目に入居時期はないため、「ご要望」欄に書きます(2026年10月10日確認)。みらいエコ住宅2026事業は基礎工事の完了後に申請し、交付申請の期限は2026年12月31日なので、着工・入居の時期は最初に伝えておきます。

  5. 希望の性能

    「ご要望」欄に「長期優良住宅の認定を取りたい」「GX志向型住宅を検討したい」と書くと、補助金と住宅ローン控除の額を前提にした資金計画になります。違いは性能区分の比較表へ。

  6. 連絡の方法

    「ご要望」欄の入力例には「連絡の取りやすい曜日や時間帯」が挙がっています。「連絡はメールでお願いします」「平日の夜なら電話可」などと書いておくと、電話の数や時間帯を調整できることがあります(対応は会社次第です)。

届いた資金計画の読み方

資金計画は会社ごとに書式が違います。次の4点をそろえてから比べてください。

届いた提案を比べるためのチェック表

提案が届いたら、会社ごとに次の表を埋めると差が見えます。空欄になった項目は、次の打ち合わせで聞く項目です。

確認項目確かめること
総額建物(本体+付帯)・土地・諸費用のうち、どこまで含んだ金額か
延床面積と間取り希望した坪数・部屋数と合っているか。坪単価は同じ面積で比べる
断熱・耐震の等級断熱等性能等級・一次エネルギー消費量等級・耐震等級。証明書が取れる仕様か
補助金みらいエコ住宅2026事業の登録事業者か。補助金を総額から引いているか
住宅ローン控除の区分長期優良住宅・ZEH水準・省エネ基準適合のどれで計算しているか(限度額が変わる)
保証と点検初期保証の年数と、延長の条件(有償点検・補修工事の有無)
借入の前提金利・返済期間・自己資金。前提をそろえて総額シミュレーターで計算し直す

連絡が来たときの断り方

候補から外した会社には、早めに一言伝えると、その後の連絡が止まりやすくなります。理由を詳しく説明する必要はありません。

メールで伝える例

「先日は間取りと資金計画をお送りいただきありがとうございました。家族で検討した結果、今回は別の会社で進めることにしました。今後のご連絡は控えていただけますようお願いいたします。」

よくある質問

一括資料請求は本当に無料ですか?
タウンライフ家づくりの利用規約には「本サービスの利用料金は原則無料とします」とあり、持ち家計画も公式サイトで「無料カタログお取り寄せ」と表示しています。資料請求や提案の依頼にかかる利用料は、規約上は原則無料です。契約した住宅会社への支払いは別にかかります。
申し込むと何社から連絡が来ますか?
依頼先として選んだ会社から連絡が来ます。タウンライフでは依頼先を自分で選ぶ仕組みなので、3〜5社に絞れば、連絡の数もその数が目安になります。規約には、情報提供元の会社から委託を受けた会社から連絡が来る場合もあると書かれています。
連絡を止めるにはどうすればいいですか?
タウンライフの利用規約では、連絡の停止を希望する場合は各社(情報提供元会社)に自分で申し出ることになっています。メールか電話で「今回は見送るので今後の連絡は不要」と伝えてください。
展示場に行く前と後、どちらで使うべきですか?
予算とエリアの目処がついているなら、展示場の前に使う方が効率的です。事前に間取りと資金計画を比べておくと、展示場では気になる会社だけに絞って話を聞けます。
一括依頼と展示場は、どちらを先にするべきですか?
予算とエリアが決まっているなら一括依頼を先にすると、各社の金額の目安と提案の傾向が分かった状態で展示場に行けます。まだ何も決まっていないなら、カタログや展示場で雰囲気をつかんでから一括依頼に進む順番でもかまいません。

まとめ

参考情報・データの出典